アブレージョンとは、クレーターの角(フチ)が目立つタイプのニキビ跡に高い効果が期待できる治療法です。
炭酸ガスレーザーでクレーター周囲の組織を削り、創傷治癒の力でコラーゲンを再生させることで、クレーターを目立ちにくくします。2〜3回の治療で効果が見込め、治療期間は3〜6ヶ月と比較的短め。他の治療で改善が難しかった方、早くニキビ跡を治したい方におすすめの治療法です。
アブレージョン
アブレージョンはどのような人に適していますか?
アブレージョンは、凹みの角が固く目立つボックス型やアイスピック型のニキビ跡に特に適しています。これらのタイプのニキビ跡は、表面から角を削るアブレージョンのような治療を行わないと、見た目の改善が実感しにくいです。他のニキビ跡治療で満足のいく結果が得られなかった方も、ぜひ一度ご相談ください。
アブレージョンは1回でも効果がありますか?
肌質にもよりますが、1回でもある程度の変化を実感できます。ただし、一度でしっかりと効果を出そうとして強く削り過ぎてしまうと逆効果になるので、無理せず少しずつ削っていくのが安全です。そのため、通常は2〜3回の治療が必要になります。
アブレージョンは痛いですか?
表面麻酔後に施術するため、治療中の痛みはほとんど感じません。術後にヒリヒリ感や熱感を感じることがありますが、1時間ほどで改善します。
アブレージョンのダウンタイムは?
治療当日からシャンプーやシャワーが可能です。
施術後1~2日は削った部分の滲出液が出てジュクジュクした感じになりますので、軟膏塗布の上ガーゼ保護していただきます。滲出液が落ち着いてからは、テープ保護に切り替え、施術から1週間経過するまでは保護していただきます。
これらのガーゼやテープは1日1回、入浴の際に剥がして洗っていただき、入浴後に新しいガーゼまたはテープを貼っていただきます。
テープ保護の終了後は、日焼け止めやメイクが可能です。
うっすらとした赤みや色素沈着が必発で、体質にもよりますが半年から1年続く場合があります。紫外線対策に加え、可能ならトラネキサム酸やビタミンC(シナール)、ビタミンE(ユベラ)の内服が推奨されます。
アブレージョンでニキビ跡が悪化することはありますか?
逆にニキビ跡が悪化することのないよう、一度に削り過ぎないように設定に注意して施術を行ないます。角を削る治療の特性上、治療後数週間はニキビ跡が逆に広くなったように見えるかもしれませんが、傷の治癒過程で角が目立たなくなることで、改善が実感できます。
体質にもよりますが、色素沈着や赤みは必発です。長い方では半年から1年続く場合もあります。紫外線対策に加え、可能ならトラネキサム酸やビタミンC(シナール)、ビタミンE(ユベラ)の内服が推奨されます。
アブレージョンは他の治療と一緒に施術できますか?
サブシジョンと併用することでニキビ跡へより高い効果が見込まれます(花房式ニキビ跡治療)。
POTENZAやピコフラクショナルとの併用でも相乗効果が期待できますが、それぞれの施術の間隔は1ヶ月以上は空けることを推奨しております。